目的 無症状女性の流産リスク。 妊娠6週から11週の間に出生前診断を受けた無症状女性のうち、同診断時にオフィス超音波検査で単胎妊娠の証明が得られた場合の流産リスクを推定すること。
Methods: オーストラリア・ビクトリア州の大規模三次病院の妊婦健診クリニックで2年間(2004年3月~2006年)にわたって行われた前向きコホート研究であった。 募集対象は、妊娠6週(+2日)~11週(+6日)の間に初診を受け、診察室の超音波検査で単胎児の胎児心拍活動を確認した無症状の女性697人であった。 主なアウトカム指標は流産率で、受診時の妊娠期間で層別化した。
結果 1例はフォローアップを失念していた。 全コホートにおける流産リスクは696例中11例(1.6%)であった。 リスクは妊娠が進むにつれて急速に低下し,妊娠6(完了)週で9.4%,7週で4.2%,8週で1.5%,9週で0.5%,10週で 0.7% (chi(2); trendの検定 P=.001 )であった。 流産した人の多くは受診後何週間も経ってから超音波診断を受け、5人(45%)は第2期で診断され、1人を除いて全員が妊娠10週以降に超音波診断を受けた。
結論 症状のない女性にとって、6週から11週の間に初回妊婦健診に参加した後の流産リスクは低く(1.6%以下)、特に妊娠8週以降に受診した場合は、流産リスクが高いことがわかった。 我々のデータは、そのような女性に、妊娠20週以降に進行する確率が非常に高いことを安心させるために利用できるだろう。