Objectives: 精神科と一般診療所における双極性障害のスクリーニング、診断、モニタリングのためのツールの有用性と適合性を検討すること
方法 双極性障害患者への使用に適した現在入手可能な評価ツールを,次のキーワードを用いたMEDLINE検索により同定した:双極性,スクリーニング,診断,モニタリング。 英語で発表された査読付きの論文のみを検討対象とした
結果。 現在の文献をレビューした結果,スクリーニング,診断,長期モニタリングの観点から双極性障害の評価に適した,公表され適切に検証された臨床ツールは少数であることが明らかになった。 双極スペクトラム障害の様々な臨床的側面を評価するための正式な評価尺度は数多く存在するが,日常臨床での使用に適した評価ツールは現在のところ限られた数しかない。 簡潔で臨床的に検証された使いやすいスクリーニング・ツールが広く使用されれば、双極スペクトラム障害患者の早期発見を促進することができるだろう。 より構造化されていない診断アプローチにより、この疾患のより微妙な形態、特に双極II型障害の診断が容易になるはずである。 長期的なモニタリングツールは、患者と臨床医の間の治療同盟を強化し、長期的なケアの質と転帰の評価を向上させるはずである
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