AMH検査とは
抗ミューラーホルモン検査(AMH)は、血液検査で評価する卵巣卵子の予備能を示す指標です。 AMHの値は月経周期中に変化しないため、経口避妊薬を服用している場合でも、月のどの時期でも検査が可能です。
AMH検査が必要な場合:
- 6ヶ月以上妊娠を試みているが結果が出ない
- 体外受精やその他の不妊治療を考えている-AMHレベルが低いと、治療への反応が悪いと考えられるからです。 逆に、AMHが高いと体外受精への反応が過大になることがあります。
- 卵巣腫瘍の疑いがある方
- 化学療法や卵巣手術を受けた方
- 単に現在の不妊状態を把握したい方
結果の意味
結果が正常なら、あなたの卵巣予備力は正常に働いていると言うことです。 AMHの値が正常で、なおかつ妊娠に成功していない場合、問題を特定するためにさらなる検査が必要となる場合があります。 AMH値が高い場合、卵胞が小さすぎることを意味し、これは通常、多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)の指標となります。
検査の結果、AMH値が低いことが判明した場合、従来の体外受精に関わる薬剤への反応が悪くなる可能性があります。 ナチュラルIVFやmodified IVFは、卵巣予備能が低い方により適した治療法といえます。
年齢別不妊症の統計
女性は、通常約100万~200万個の卵子を持って生まれます。 思春期になると、その数は半分になり、その後は毎月1,000個の卵子が失われていきます。 その中で、毎月成熟し排卵されるのは1つ(または2つ)だけです。 加齢は卵子の減少を意味するだけでなく、卵子の質も時間の経過とともに低下します。 これは、生涯を通じて病気、毒素、フリーラジカル、発熱などにさらされた結果、卵子の中のDNAにダメージを与えたためです。
女性が自然妊娠する確率は、25歳のときの約25%から、40歳では5%未満に低下します。
AMH値が低くても自然妊娠の可能性を高めるには?
AMH値が低い場合、卵巣予備力が低いことを意味しますが、自然妊娠が不可能というわけではありません。 残念ながら、AMH値を上げる方法はありません。しかし、自然妊娠を希望する場合、妊娠の可能性を高めるためにできることがあります。
- 腹部マッサージ-腹部をマッサージすることにより、卵巣の血行を良くして卵巣機能を高めます。
- リラクゼーション/瞑想-ストレスが多すぎると妊娠の可能性は低くなります。
- ビタミンDの補給-ビタミンDを補給することは、妊娠の可能性を高めるだけでなく、健康な妊娠に貢献します。
- L-アルギニンの補給-4~5ミリグラムの補給は、卵巣機能を向上させることが知られています。