乾燥地域

Abstract

世界の乾燥地域は、地球上の地表の26-35%を占めている。 この広い範囲は、気候条件、植生タイプ、または食糧生産の可能性に基づく様々な定義を反映している。 その多くは、緯度15度から30度の間に位置している(図4.1)。 ここでは、熱帯収束帯に沿って上空に運ばれてきた空気が沈降し、熱帯砂漠の気候を支配する半永久的な高気圧セルを形成する。 下降する空気は断熱的に暖められ、雲ひとつない空の下での強い放射とあいまって、日照時間の長い季節には厳しい暑さとなる。 また、低緯度の熱帯砂漠は、半乾燥草原と接しており、夏の降水量が増加すると、やがて熱帯サバンナに合流する。 逆に、砂漠の冬の降水量は高緯度ほど多くなり、沿岸部では地中海性気候の常緑樹や低木が目立つようになる。 アジアでは、熱帯砂漠が大陸内陸部の広大な温帯砂漠の南限を形成している

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